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「食の安全・安心を巡って 世界の農業は今」

2020年度の市民講座は、今日的な農業問題を体系的に学ぶことにしました。NPO法人の理事でもあり、国内外で幅広く活躍されている印鑰智哉さんを講師とし、表記の課題について年4回開催します。

今、世界で人びとが動き出しています。遺伝子組み換え食品の危険に気がつき、それに先立つ化学肥料・農薬が健康や環境にもたらす害に気がつき、有機食品を求めており、20年のうちに世界の有機市場は5倍以上に広がりました。そして、その有機食品を生産する農家への支援、産直・提携というあり方の重要性に気がつき始めています。遺伝子組み換え企業も窮地に陥っています。

世界の消費者と農家の勝ちと言いたいところですが、遺伝子組み換え企業側も新しい活路を打ち出してきました。それが「ゲノム編集」です。政府やマスコミは「ゲノム編集」食品は画期的と言いますが、よく調べるとそれとは正反対の事実が浮かび上がってきます。

この「ゲノム編集」生物を日本政府は自然界のものと変わりないとして、一切、表示も要求せずに届け出だけで流通可能にするという決定を昨年10月に行ってしまいました。果たして、この事態に対してわたしたちは何ができるのでしょう? 食の安全を守るために、できることがあります。ぜひ、講座にご参加を!

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「食の安全・安心を巡って 世界の農業は今」

2020年度の市民講座は、今日的な農業問題を体系的に学ぶことにしました。NPO法人の理事でもあり、国内外で幅広く活躍されている印鑰智哉さんを講師とし、表記の課題について年4回開催します。

第1回は「食の力を知ろう 人びとの健康と世界の環境・生態系のために」をテーマに、食を変えることが世界の未来に不可欠であることを学びました。

第2回目はその食の源となるタネの話です。

日本では種子法が廃止され、さらに種苗法が改定されようとしています。その問題を世界でタネをめぐって起きていることから見て、その意味を考えます。そして世界各地で拡がっている「タネの自由」を実現させる運動が持つ意味を考えます。

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